スタッフに仕事上のミスを叱ったら、「パワハラです!」と言われてしまい、それ以降注意が出来なくなってしまった先生がいます。結果、医院の運営に支障をきたしかねない状況になってしまいました。

厚生労働省では、「同じ職場で働く者に対し、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」が職場におけるパワーハラスメントと定義づけています。

院長をはじめ、職場の上司は、部下に対して指導する義務を負っています。
医院を適正に運営していくために、スタッフがミスを繰り返す場合や、怠慢な勤務をとっていた場合、指導しなくてはなりません。

ただし、どんなに問題の行動が改善されなくても、次のような場合は「業務の適正な範囲」を超えているとして、パワハラに該当すると判断されてしまいます。

(1)暴行・傷害(身体的な攻撃)
(2)脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言(精神的な攻撃)
(3)隔離・仲間外し・無視(人間関係からの切り離し)
(4)業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害(過大な要求)
(5)業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた仕事を命じることや仕事を与えないこと(過小な要求)
(6)私的なことに過度に立ち入ること(個の侵害)

スタッフを叱らなければならない場面でも、感情に身を任せて怒るのではなく、スタッフの成長を思い、改善して欲しい点を指摘するようにして下さい。