定着率アップのポイントは
「尊敬される店長、スタッフ間の人間関係、正しい評価」
の3つが重要です。

■定着率を上げるポイントの1つ目は「尊敬される店長」です。
当たり前のことだと思うかもしれませんが、ここで改めて認識していただきたいのは
「アルバイトを通じて給与以外にも求めるものがある人は多い」ということです。
経営者・店長の皆さんをはじめとした正社員=社会人の姿を見ることで
「この人は自分にとって新しい学びや経験を与えてくれる人なのか」をよく観察しています。

ですので、まずは職場において手本となるような仕事ぶりを見せ、信頼できる人間であることを示すのはもちろんですが、社会人としてのマナーや考え方、仕事に対する姿勢を伝える、勤務時間外でも日頃の悩みを聞くといった、仕事内容には直接関係ないような話でもこまめにコミュニケーションの時間を取って伝えていくとアルバイトには喜ばれます。

常日頃から「自分はアルバイトたちからの信頼を得ているか」「職業人としての学びを提供できているか」という点を意識してみてください。

■2つ目のポイントは「スタッフ間の人間関係」です。
1つ目の「尊敬される店長」は社員とアルバイトとの関係性の話でしたが、もちろんスタッフ同士の人間関係が良好かどうかも定着率に大きく関係します。職場内での交流会を開いたり、スタッフたちの話に耳を傾け、時には自ら介入して解決に向けて動く必要があります。

必要なのは個々人の努力で何とかするのではなく「ルール化」してしまうことです。交流会にせよスタッフ面談にせよ、思いつきで不定期に行うのではなく「必ずこの月に行う!」と事前に決めて出席率を高めると同時に、経営者・店長の皆さんのスケジュールもなんとか確保するようにスケジューリングをしましょう。

■3つ目の「正しい評価」もスタッフ間の人間関係に影響を与える重要なポイントです。
人間は誰しも「人から受け入れられたい、感謝されたい」という欲求があるもの。
アルバイトであれば時給が上がり、その後なんらかの役職がつくという一連の流れはモチベーションアップに大きくつながります。

そうしたとき「どんな基準で昇給・昇格させるか」という評価のポイントを、スタッフ全員がわかるように明示しておき、誰にでもチャンスが与えられる環境を整備しなければ「店長はあの人ばかり優遇しているじゃないか」といった不満の種となってしまいます。

人がどんどん辞めていく環境では、新規採用に注力するあまり、採用時のコミュニケーションや、スタッフが働き始めてからのコミュニケーションが疎かになってはいないでしょうか。

 スタッフが長期間働きたくなる、すなわち定着率の高い組織は、それだけ「この職場で働くことが楽しい!」と感じてもらえているということです。
 いきなり完璧な行動をするのは難しいでしょうが、「スタッフに金銭以外の価値をどれだけ提供できているか」ということを少しずつ意識して行動し、定着率アップにつなげていきましょう。