歯科助手として働くためには特別な資格は必要とされません。

 

しかし、まったくの未経験から――それもある程度の年齢から新しく歯科医院に仕事を求める場合には、なかなか、希望する通りにはいかないことも多いかもしれません。

 

そういう状況ならば、歯科助手の民間資格を取れば、実務経験のなさを補うアピールになり、採用でも有利になります。

 

「歯科助手」という国家資格はありませんが、民間資格にはいくつか種類があるのです。

 

■民間資格は「勉強中です」でもPRになる

以下、歯科助手の民間資格のいくつかの種類を挙げていきましょう。

 

◎歯科医療事務管理士(R)技能認定制度

技能認定振興協会が行う民間資格です。受験資格はなし。しかも、テキストを見ながら受験できるという試験で、年に6回も開催されていることから、非常にハードルの低い認定制度と言えます。また、特定の通信講座を受けていれば、在宅で受験することも可能です。

 

◎歯科助手検定試験

日本歯科助手検定協会が認定する検定試験。3級~1級の順番があり、飛び級はできないので、1級まで行きたい場合は3級、2級、1級と受けていくことになります。こちらも受験資格として求められる条件などはありません。年に一回の開催です。

 

◎日本歯科医師会 歯科助手資格認定制度

こちらは日本歯科医師会が認定する制度。種類は、乙種第一、乙種第二、甲種と三つあります。認定を受けるためには都道府県歯科医師会の規定する講習会を受講しなければなりません。受講の期間は半年程度、費用は8千円~1万5000円程度(地域で差があります)。

 

開催日程は木曜日や土曜の午後――これは大体の歯科医院の休診日にあたります。つまり歯科助手として今実際に働きながら、キャリアアップのために講習会を受けている人も多いという状況です。

 

以上、三種類の民間資格について見てきましたが、これらの資格を取ることは歯科助手として働くために必須ではありません。未経験でも運が良ければ採用されますし、経験は民間資格以上に有利にはたらきます。また、実際に資格を持っているわけではなくても、面接時に「(これらの資格について)勉強中です」とアピールするだけでも、採用する側の印象に強く残ります。

 

■その他有利になる資格について

歯科助手の民間資格については、他にもいくつかありますが、大体は上の通りです。

 

ただ、実はそれ以外にも、歯科助手として働くためには、有利となる資格がいくつかあります。たとえば、「医療事務」はよく言われる通り、非常に良いアピールになります。レセプトの処理ができる歯科助手は、病院としても一人は院内に置いておきたい人材です。

 

その他、「保育士資格」を持っている人、また保育士の経験がある人も有利です。というのも、歯科医院には子どもも多くやってきます。虫歯治療や予防治療に恐怖感を持つ子どもの心を笑顔と声掛けで解してあげられる保育士経験者は、病院から重宝されるでしょう